大相撲の元横綱日馬富士関による暴行事件を受け、日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会（横審）の臨時会合と協会の臨時理事会が２０日、東京都墨田区の両国国技館で開かれた。

　危機管理委員会は、協会トップの八角理事長に対し「統率する立場にある以上、相応の責任があると考える」とした。

　また、再発防止策について「理事長による暴力追放宣言」のほか、「暴力追放の日（暴力問題を忘れない日）の制定」を提言した。

　その理由について、「時津風部屋の傷害致死事件以降、再発防止策を講じて力士の教育に力を注いできたが、いつしか事件そのものが風化していったことは否めない。協会員全員が今回の事件を風化させず、相撲界から暴力をなくすためには、“暴力追放の日”あるいは“暴力問題を忘れない日”を定め、協会員が一体となって暴力行為の徹底排除、撲滅を目指して活動していることを社会に表明すべきである」とした。