白鵬「暴力いけない」再発防止の研修会に1000人

大相撲の協会員らが参加して行われた「暴行問題の再発防止について」の研修会に臨む貴乃花親方(前列左から2人目)と手前右から鶴竜、稀勢の里、白鵬の横綱たち。後方中央はこの日から役員待遇委員に降格した伊勢ケ浜親方(撮影・小沢裕)

 大相撲の元横綱日馬富士関の暴行事件を受けて日本相撲協会は21日、東京・両国国技館で、暴力問題再発防止の研修会を開いた。力士、親方ら全協会員を対象にして行われ、約1000人が参加。暴行現場にいたとして減俸の処分を科された横綱白鵬(32=宮城野)や横綱鶴竜(32=井筒)らも出席した。

 講話を行った八角理事長(元横綱北勝海)は「11月の場所中にこういう問題が起きてしまったことについては大変申し訳ないと思っています」と謝罪。池坊保子評議員議長は「テレビを見て国技館に来てくれるファンがいます。そのことをどうか忘れないで下さい」と呼びかけた。

 研修会後、白鵬は「あらためて暴力はいけないという認識を、私自身もそうですし、若い力士も持ったんじゃないか」と述べた。研修会には、被害者で平幕の貴ノ岩の姿はなかったが、師匠の貴乃花親方(元横綱)は出席した。