稀勢の里「いい1年にしたい」初稽古で復調アピール

三番稽古を行った稀勢の里(左)と高安

 4場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、年明け最初の稽古で復調をアピールした。大相撲の初場所(14日初日、両国国技館)に向けて2日、都内の部屋で弟弟子の大関高安を相手に三番稽古で31番取り、25勝6敗と圧倒。相手ののど輪にも動じず、前に出続けて万全の寄りを見せれば、一方的に突き、押しで攻め立てるなど、約50分間も2人で取り続けて、最後は11連勝で締めた。

 その後のぶつかり稽古では高安に転がされ、砂まみれになった。猛稽古で知られる鳴戸親方(元横綱隆の里=故人)に師事していた以前を思わせる質と量をこなし「いい稽古ができた」と笑顔。前日1日まで年末年始の休みは、他の部屋の横綱、大関陣よりも少ない3日だけで初詣など特別の行事は「何もない」と体を休めることに専念した。昨年11月の九州場所休場の要因となった、腰と左足首を痛がるそぶりはなかった。

 角界は元横綱日馬富士関による暴行事件で暗い影を落とした。稽古納めだった12月29日には「人間的に成長し、一皮むけた社会人になりたい」と、土俵内外で手本を示すことを誓い、この日は「けがもなく、いい1年にしたい」と目標を掲げた。再び明るい話題を届けるため、昨年の初優勝に続く2年連続初場所制覇への期待を受け止めている。