大砂嵐の疑惑真実は?協会「主張警察しか知らない」

21日、会見で無言を貫いた大砂嵐

 エジプト出身で西十両8枚目の大砂嵐(25=大嶽)が、夫人とともに乗っていた乗用車で、今月3日に長野県内で起こした追突事故について、長野県警は道路交通法違反(無免許運転)容疑で、書類送検の方針を固めたことが22日、分かった。大砂嵐は前日21日に、日本相撲協会からの聴取に応じ、あくまでも運転は夫人と主張。自身は日本の運転免許も国際免許も保有していないと協会に説明。21日に会見した春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は夫人が妊娠中とあって、とっさにかばおうとして運転席に移ったと説明していた。

 捜査関係者らによると、1月3日、長野県山ノ内町の奥志賀高原スキー場近くで無免許のまま車を運転した疑いが持たれている。「日本の雪山を見たい」という夫人の希望に応えようと、稽古の正月休みに出かけた際の事故だったが協会にも師匠の大嶽親方(元十両大竜)にも報告はなかった。大砂嵐はこの日から休場。今場所で再出場がなければ来場所は幕下に陥落する。

 協会はこの日、長野県警に電話し、捜査状況をたずねた。協会の聴取に対して運転していたことを否定しているだけに、春日野広報部長は「大砂嵐の主張は警察しか知らない」と話した。協会としては今後、県警の捜査結果を待ち、初場所後に処分などを決める。