春日野部屋に所属していた力士(23)が弟弟子(22)の顔を殴って傷害罪で起訴され、16年6月に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決が確定していたことが24日、分かった。春日野親方は事件の存在を公表していない。春日野親方はこの日「(力士は)辞めてますから」と述べるにとどまった。
元力士は、14年9月5日夜、7カ月前に入門したばかりの弟弟子の顔を拳で殴ったり、腹を蹴ったりした。部屋の掃除の仕方を注意しようとした際にトラブルになったのが原因だという。弟弟子は顎を骨折して味覚消失などの後遺症を負い引退。「若手力士の間では他にも暴力事件があると思う。協会は隠さないで全て公表してほしい」と訴えている。元力士は取材に応じ「殴ったことは悪かった。自分自身の問題で部屋が悪いわけではない。(事件のことを)話すなと言われたことはない」と話した。
弟弟子は全治1年6カ月と診断された。弟弟子側は14年10月、元力士を警視庁に刑事告訴。必要な治療を受けさせなかったとして、春日野親方も保護責任者遺棄容疑で告訴したが、不起訴処分となった。
日本相撲協会広報部は「春日野より報告されており、理事および親方として対応に問題はなかった」とのコメントを出した。報告時期は明らかにしていない。
協会は問題が起きるたびに「再発防止」と繰り返す。過去の問題ではあるが、公表せず協会内部で報告されていれば許されるのは、公益財団法人として姿勢が問われる。角界の体質が改めて浮き彫りとなった。