照ノ富士悲痛「ゼロから…」昭和以降4人目十両陥落

大奄美(左)に寄り切りで敗れ無念の表情を見せる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

 照ノ富士の、来場所の十両陥落が確実となった。かつての力強さをまるで見せることができないまま、大奄美に寄り切りで敗れて0勝5敗7休となった。「見ての通り。気持ちは思い切ってやりたいけど…」と、193センチ、178キロの大きな体をすぼめて話した。遠い1勝についてはしばらく黙った後に「頑張ります」と、必死で前を向いた。

 今場所は2型糖尿病で3日目から休場し、その後インフルエンザにかかってさらに休場が長引いた。前日11日目に9日ぶりに再出場したが連敗。幕内に残るために必要最低限の4勝に届かなかった。昭和以降で大関から十両まで番付を落としたのは大受、雅山、把瑠都と過去3人。「もう1回体をゼロから鍛え直したい」と前を向いた。