大砂嵐を書類送検 相撲協会も厳しい処分の可能性

大砂嵐

 大相撲の十両大砂嵐(25=大嶽部屋)が乗った車が1月に長野県内で別の車に追突した事故で、県警は7日、道交法違反(無免許運転)の疑いで大砂嵐を書類送検した。

 捜査関係者らによると、大砂嵐は1月3日、長野県山ノ内町で別の車に追突する事故を起こした。有効な運転免許証を所持していなかったとみられる。

 大砂嵐は事故後、日本相撲協会に「妻が運転していた」などと説明。県警に対しても運転を否定したが、その後「自分が運転していた」などと容疑を認めたとみられる。防犯カメラなどの映像でも、本人の運転と確認できたという。

 協会は書類送検を受け「大変遺憾に思います。今後は検察の捜査、処分の結果を待って、協会としての対応を協議します」とのコメントを発表した。検察の処分後に臨時理事会を開く予定。協会は現役力士の自動車やバイクの運転を禁じている。無免許の疑いも重なり、大砂嵐には厳しい処分が科される可能性もある。

 師匠の大嶽親方(元十両大竜)は「(本人は)後悔していると思う。ファンの皆様には申し訳ない気持ちしかない」と無念そうに話した。

 大砂嵐はアフリカ大陸からの初の力士で、2012年の春場所で初土俵を踏み、13年の九州場所で新入幕を果たした。