貴ノ岩、出場意欲も明言せず 貴乃花親方と取材対応

朝稽古を終え報道陣のインタビューに答える貴ノ岩(左)と貴乃花親方(撮影・奥田泰也)

 大相撲の元横綱日馬富士関による暴力行為で被害を受けた十両貴ノ岩(28=貴乃花)が1日、京都府宇治市の貴乃花部屋宿舎で師匠の貴乃花親方(元横綱)とともに取材に応じ「一生懸命やることだけを考えている」と意欲を語った。春場所(11日初日・エディオンアリーナ大阪)出場の明言は避けた。一連の問題発覚後、口を開くのは初めて。

 貴ノ岩は2月26日から稽古を再開。この日もすり足、てっぽうなど基礎運動に終始した。現状について「まだまだしっくりはきていない。少しずつだけど、自分なりに体を動かしている」と説明した。

 体重は149キロと明かし、負傷前とほぼ変わらないが、稽古場で相撲を取れる状態にまでは戻っていない様子。取材に付き添った貴乃花親方は「元気に稽古をしています」と述べ、報道陣からの暴行問題への質問はさえぎった。春場所に出場するか否かの最終判断は、取組編成会議が開かれる9日朝となる。

 貴ノ岩は昨年10月下旬、秋巡業中の鳥取市内での酒席で頭部などに暴行を受け「左前頭部裂傷、右中頭蓋底骨折」などと診断された。昨年11月の九州場所に続き、今年1月の初場所を全休。春場所は幕下転落が確実だったが、相撲協会の特例措置により十両下位の西12枚目に据え置かれた。

 一連の問題を巡り、元日馬富士関は責任を取って現役引退。酒席に同席した白鵬、鶴竜の両横綱は暴力を止められなかったとして、減給処分を受けていた。