強い大関になってほしいと思うなら来場所、栃ノ心に安易な数合わせの星数を求めてはいけないと思う。14勝で先場所、優勝したという考え方は分かる。ただ基本的には上位陣と全て対戦し三役で3場所連続2桁勝利、その上で合計の目安とされる数字をクリアすれば大関昇進。これが厳格な基準だと思う。もちろん柔軟な対応も必要。ただ“ムード”で上げてしまって尻すぼみに終わった大関も何人か見てきた。
来場所、栃ノ心は10勝で上がれるという声も聞くが、私としては単なる数字合わせではない11番、12番を求めたい。この2場所で「これが栃ノ心の相撲」という形は確立されたし、力強さも大関を狙うにふさわしいとは思う。だからこそハードルは下げるべきでないと思う。白鵬や稀勢の里とも対戦した上で、10勝からの上積みを求めたい。(元大関朝潮・高砂浦五郎=日刊スポーツ評論家)