貴乃花親方が頭下げ謝罪「皆さまに多大なご迷惑」

会見を終え深々と頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)

 日本相撲協会の臨時年寄総会は28日、大阪市内で行われ、貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆を前に全面的に謝罪した。

 時間制限を設けず、理事会中の一時中断を除いて合計で約2時間行われた臨時年寄総会は、役員以外の親方衆で構成される年寄会からの要望で実現したもの。元横綱日馬富士関による暴行事件が起きた昨秋以降の言動について、貴乃花親方に説明を求めた。

 会合を終えて会見に臨んだ貴乃花親方は「これまでの私の行動によって、協会の皆さまに多大なご迷惑をおかけしました」と、反省の弁を口にした。日本相撲協会と対立を続けていたが、春場所中日の18日に、弟子の十両貴公俊が支度部屋で、付け人を数発殴る暴力問題が発覚して以降は一転して、謝罪と反省の言葉を口にしていた。この日も「貴公俊のことで監督責任は十分、私にあると思います」と話した。

 また、元日馬富士関の暴行事件に関して協会の対応を問題視して、内閣府に提出していた告発状についても「本日(28日)、取り下げ、年寄会の皆さんにも報告しました」と明かした。

 貴乃花親方と貴公俊の処分については、29日の理事会で協議し、決定する見込みとなっている。