かど番高安「本来の相撲ではない」白星発進も反省

琴奨菊を突き落としで勝利する高安(撮影・上田博志)

<大相撲名古屋場所>◇初日◇8日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ

 かど番の大関高安(28=田子ノ浦)が、西前頭筆頭琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を下して白星発進した。立ち合いは左を差されながらも左上手を取って投げを狙うも決まらず。次は右を差されて土俵際に追い込まれたが、逆転の突き落としで勝ちを拾った。

 支度部屋では納得いかない表情を浮かべながら「本来の相撲ではない。相手の嫌がる相撲をしていかないと」などと、次々に反省の言葉を並べた。

 自身2度目のかど番で「緊張していた」と動きが硬い部分もあった。それでも初日が出たことで「気持ちは前向きになれた。雰囲気に慣れていけば本来の持ち味は出せると思う」と先を見据えた。