豪栄道また逆転6勝目「必死」土俵際鮮やか上手投げ

涼しそうな浴衣を指摘され笑顔のこぼれる豪栄道(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇16日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ

 かど番大関の豪栄道(32=境川)が連日の逆転技で6勝3敗とした。前日の8日目は魁聖に押し込まれたが、起死回生のすくい投げ。この日は輝の上手投げ、のど輪に耐え、左足1本で残ると、左でまわしをとり鮮やかな上手投げを決めた。

 「必死で動くだけでした。何とか残れました」。立ち合いから右を差し、押し込みながら反撃を許した。「頭をつければよかったけど、顔が上がってしまった」という。綱渡りの展開が続くが、かど番脱出まで残り2勝。また、全勝の御嶽海の今後次第で優勝争いの可能性もある。「勝ったことが何しろでかい」とうなずくように話した。