稀勢の里、連日の悲鳴のち歓声も冷静に「1日一番」

正代(下)を上手投げで破る稀勢の里(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇5日目◇13日◇東京・両国国技館

8場所連続休場から復活を目指す横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、無傷の5連勝を飾った。東前頭3枚目の正代を相手に左を固めて立ち合い、その後は左をねじ込んで右上手も引いた。得意の形だったが反撃にあい、押し込まれかけたが、体を開いて右からの上手投げで仕留めた。

連日、会場を悲鳴から大歓声に変える取組にも、支度部屋では変わらず冷静だった。「1日一番、しっかり集中して」などと、自らに言い聞かせるようにして話した。