豪栄道「勝っていかないとね」全勝御嶽海止めた

豪栄道(右)に寄り切りで敗れ、悔しがる御嶽海(撮影・狩俣裕三)

<大相撲秋場所>◇6日目◇14日◇東京・両国国技館

大関豪栄道(32=境川)が、大関とりのかかる関脇御嶽海の全勝を止めた。

立ち合い、左で張って、まず左上手を引き、流れの中で右前まわしもとった。両手を絞り込むように前に出て、何もさせずに寄り切った。「右の使い方が良かったですね」と、ほぼ会心の取り口を満足そうに振り返った。先場所初優勝し、勢いのある相手。「力がついてるのはわかってる。そういう相手に勝っていかないとね」と“先輩大関”として、壁になった。

稀勢の里が初黒星を喫したものの、鶴竜、白鵬は全勝と3横綱が元気いっぱい。大関も1敗キープの自分に加え、高安が全勝、栃ノ心が2敗と奮戦中だ。久々に“オールスターキャスト”となった土俵で「いい緊張感がある。(横綱3人に)ついて行きたいですね」と充実の表情を浮かべた。