矢後6勝目「我慢の相撲だった」新入幕へ1歩前進

英乃海(後方)を寄り切りで破る矢後(撮影・狩俣裕三)

<大相撲秋場所>◇10日目◇18日◇東京・両国国技館

西十両2枚目矢後(24=尾車)が6勝目を挙げ、新入幕へ1歩前進した。

5勝4敗同士の東十両6枚目英乃海(29=木瀬)との一番。立ち合いで左が刺さらず、突っ張りに転じた。「(突っ張りで)圧力をかけて、そこからまわしを取りにいくのが(自分の)相撲」と矢後。相手の隙をうかがいながら「命綱」の右上手を深いところでつかんだ。得意の形で力強く寄り切り。「我慢の相撲だった」と、土俵の上で大きく息を吐き、天を仰いだ。

「我慢して我慢して、力を振り絞って相撲を取ることができた」と納得の表情。期待の新入幕候補は「体調も悪くない。一番一番で頑張ります」と残り5番へ前を向いた。