豪栄道2敗死守V戦線残った「踏み込みが良かった」

正代(手前)を寄り切る豪栄道(撮影・河野匠)

<大相撲秋場所>◇11日目◇19日◇東京・両国国技館

大関豪栄道(32=境川)が連敗を回避し、2敗を守って優勝戦線に残った。

東前頭3枚目正代(26=時津風)に対して頭で激しくぶつかり、浅く左を差した。十分に腰を落とし、立ち止まることなく寄り切り。前日(18日)の大関高安(28=田子ノ浦)との一番では、立ち合いを敗因に挙げていた。この日は相手よりも低く速い出足。「踏み込みが良かったね」と納得顔だった。

今場所の正代は土俵際での投げ、引き技で白星を積み重ねてきた。「相手が逆転の相撲が多いだけに集中していた」と豪栄道。正代が土俵を割るまで、密着させた頭を上げることはなかった。

横綱鶴竜(33=井筒)が敗れ、全勝は横綱白鵬(33=宮城野)のみ。2差で追う豪栄道は「とりあえず明日しっかり集中して、立ち合いだけはしっかりね」と、自身に言い聞かせるように語った。