大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)に向けて、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が4日、福岡市の阿武松部屋に出稽古した。
前頭阿武咲を相手に計17番で11勝6敗。最後は7連勝で締めた。2日は二所ノ関一門連合稽古で関脇逸ノ城と、3日は前頭竜電と三番稽古を行っており、初日の1週間前ながら、すでに3日連続で他の部屋の関取衆と相撲を取った。約25分間の阿武咲との三番稽古を振り返り「いい稽古だった」と、気持ちよさそうに汗をぬぐった。「順調か」と問われると「いいんじゃないですか」と、手応えを口にした。
9場所ぶりに皆勤した9月の秋場所は10勝5敗だった。その秋場所前も、出稽古で訪れた稀勢の里と三番稽古を行っている阿武咲は「幕内下位の自分が言える立場じゃないけど」と前置きした上で「やっぱり重い。めちゃくちゃ強い」と、先場所以上の仕上がりの良さを感じていた。
見守った審判部長の阿武松親方(元関脇益荒雄)は「先場所より一段といい。前よりも左を使えている。左を使えているから、右も使える。相撲は流れが大事。その流れができている」と、相撲勘も戻ってきたと感じていた。稀勢の里が目標に掲げる優勝争いについて、阿武松親方は「今場所は期待できるなと思った。優勝争いに絡んでもらいたいのは私もある」と、期待していた。