大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)まで5日となった6日、横綱鶴竜(33=井筒)が連日となる時津風部屋への出稽古で汗を流した。
基礎運動で汗を流した後、土俵に上がり、やはり出稽古に来た東前頭3枚目に番付を上げた錦木(伊勢ノ海)を指名。12番取った(11勝)後、今度は同じ出稽古組で東前頭筆頭まで復帰した妙義龍(境川)を指名。6勝1敗で計17勝2敗と、約20分にわたる土俵での稽古を締めくくった。
年間最多勝で大関栃ノ心(春日野)とともにトップを走り、稽古内容からも今場所も優勝候補…の声も上がるが、右足と膝の不安は完全にはぬぐえず「思ったより稽古はできているけど(状態は)ぼちぼち。ケアして治療して(痛みを)抑えている。良くなったと思ったら稽古して(痛みが)出たり(の繰り返し)」と万全には遠い。
それでも12人もの関取衆が集まった時津風部屋での出稽古を選んだのは、本場所出場を見据えてのこと。稽古で指名した2人も、本場所で対戦が予想されることからチョイスした。年間最多勝は「そこに焦点を当てて、やっているわけではない」と言い「優勝に向かって一日ずつ積み重ねるだけ」と、優勝という結果を残した後からついてくるものという認識だ。
秋場所は10連勝後の5連敗。「全勝優勝という1つの目標が、1つ負けたことで(精神的ショックを)引きずって、2日連続で負けて完全に切れてしまった。そこがまだまだ」と精神的甘さを自覚。九州場所は「前相撲も取って新十両、新入幕も九州。来るたびに新弟子の頃の初心に戻れる。去年は休んでいるので、しっかり結果を出したい」と、ケガの不安を抱えながらも前をしっかり見据えた。