貴景勝緩まず1敗死守「ここから負けたら8勝7敗」

大相撲九州場所9日目 1敗を守り引き揚げる貴景勝(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇9日目◇19日◇福岡国際センター

小結貴景勝(22=千賀ノ浦)が、大関栃ノ心(31=春日野)を押し倒しで破って勝ち越しを決めた。前みつを取りにきた栃ノ心をはじき返して、両手で腹付近を突いて一気に土俵外まで運んだ。

文句なしの相撲内容も「あんまり覚えていない。支度部屋にいる時からどういう風に対策していくか考えていた。胸を借りる気持ちでいきました」と無心だった。

9日目を終えて、1敗と単独トップを守った。今場所も残り6日となり、優勝争いもいよいよ佳境を迎えようとしている。初優勝への期待は日に日に高まるが「ここから負けたら8勝7敗。15日間の戦いというのは10日目からだと思います。9日目終わっての成績はあてにならない。自分とあと6日間どうやって向き合うか。一生懸命やりたいと思います」と引き締めた。