豊山、番付上下「ビッグウエーブ賞」/大相撲大賞

7月、名古屋場所千秋楽で御嶽海(後方)を破る豊山

<第7回日刊スポーツ大相撲大賞(3)>

今年6場所すべて幕内に在籍した力士の中で、最も番付が上下した「ビッグウエーブ賞」は豊山(25=時津風)だ。初場所の西前頭14枚目から、秋場所では東前頭2枚目まで番付を上げた。2ケタ白星が2場所、2ケタ黒星は3場所もあり、まさに波の大きな1年。それでも「いろいろと初めての経験もさせてもらい、いい1年だった」と、充実した様子で、東農大から入門3年目の今年を振り返った。

そもそも3度目の幕内昇進だった初場所時点で、自己最高位だった。幕内では同場所が初の勝ち越しで、続く春場所で初の2ケタ白星。初の上位総当たりとなった夏場所で自己ワースト13敗したが、直後の名古屋場所で自己最多12勝を挙げた。終盤まで優勝争いを展開。初の三賞となる敢闘賞も受賞した。

最も印象に残る取組は、名古屋場所千秋楽の御嶽海戦だという。14日目で御嶽海が優勝を決めていたが、激しい攻防の末、優勝力士に土をつける意地を見せた。「お客さんも喜んでくれて自信になった。そういう取組を増やしたい」。初の横綱戦や結びの一番なども経験し、何よりプロの自覚に目覚めた1年に収穫を感じ取っていた。【高田文太】