40歳安美錦5日目で初白星「思った通りに取れた」

明瀬山を寄り切りで破った安美錦(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇5日目◇14日◇エディオンアリーナ大阪

西十両11枚目の安美錦(40=伊勢ケ浜)が、今場所初白星を挙げた。

同9枚目の明瀬山に、立ち合いで頭からぶつかると、そのまま頭をつけて右を差し、左前まわしを取って、寄り、外掛けと休まず攻め続けた。相手の上体を起こしたまま何もさせずに寄り切り。初日からの連敗を4で止めた。

「差させないように気を付けた。しっかりと当たって、前みつを取れたら、横の動きに気を付けながらと思っていた。思った通りに取れた」と、笑顔を交えて話した。

関取衆最年長で、先場所は3勝12敗と大きく負け越した。連日、両膝をガッチリとテーピングで固めて出場しているが「昔みたいに外掛けも、スッと足が出たし、反応してくれてよかった」と、また笑顔。

現役生活も23年目を迎え、肉体的な衰えも感じているというが、それ以上に、稽古で培った瞬時の反応を見せ、中盤戦以降の巻き返しの予感を漂わせた。

4日目の前日13日に、元横綱で相撲解説者の北の富士勝昭氏(76)と顔を合わせたことも明かした。「北の富士さんに『頑張れよ』と言ってもらった。『オレの元気を分けてやる』と言って、こうされたよ」と、体の前で何かをつかんで投げつけるジェスチャーを披露した。「(この日の取組は)元気だったしね。北の富士さんのおかげ」と笑った。

ホワイトデーのこの日にちなんで「300人ぐらいにお返ししないと」と、ジョークも交えるなど、終始明るい表情だった。