豊ノ島「明日が初日と思い」黒星先行も切り替え強調

豊ノ島

<大相撲春場所>◇5日目◇14日◇エディオンアリーナ大阪

16場所ぶりに幕内へ戻った、西前頭14枚目の豊ノ島(35=時津風)が連勝はならず、星を2勝3敗とした。

幕下以下時代を含め、全くの初顔合わせとなった東前頭17枚目の千代翔馬(27=九重)と対戦。立ち合いで踏み込み左を差して前に出たが、左に体を開いた千代翔馬の引きに足が思うように運べず、背後を取られた。既に土俵際に追い込まれていて、そのまま送り出された。

久々の幕内だが、場所前に「完全に初顔なのは少ない」と話していた、その数少ない相手とは、稽古でも「1回もやったことがない」という。俊敏な動きと、多彩に技を繰り出すモンゴル出身のくせ者相手に「応援してくれる人から情報をいろいろ、もらってね。変化には気をつけてねとか」と言う。「それが頭の中にギリギリまであった。変化しても右だろう。そうなれば左を差せる。でも左だったら…とか。だからフワッと中途半端に立ってしまった。足の運びも詰まった感じで、1歩の反応が良くない」。特に、考えすぎて立ってしまった立ち合いを「一番よくない相撲。悔いが残る。負けても食いのない相撲ならいいけど」と嘆いた。

5日目を終え2勝3敗。15日の長丁場を、5日間区切りの3クールで星勘定を考えることにしている。3勝2敗の拮抗(きっこう)した星でも、それを序盤、中盤、終盤で繰り返せば9勝6敗と3点の勝ち越しになると。そう考えれば2勝3敗は「負け越しか」となるが、6日目からは中盤戦の「初日」と位置づけ切り替えて臨める。「明日は体が大きい相手(十両大奄美)だけど変化もしないから、しっかり踏み込んで頑張ります。明日が初日と思ってね」と気持ちの切り替えを強調していた。