白鵬全勝で42度目賜杯、貴景勝10勝大関当確に涙

白鵬(右)は下手投げで鶴竜を破る(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇24日◇エディオンアリーナ大阪

「平成最後の場所」で横綱白鵬(34=宮城野)が横綱鶴竜(33=井筒)を下手投げで下し、全勝で42度目の優勝を飾った。鶴竜は10勝5敗。

“大関入れ替え戦”となった一番では、関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、鋭い立ち合いから、かど番大関栃ノ心(31=春日野)を一気に押し出して2桁10勝目。今場所の大関昇進目安となる10勝以上に到達し三役で直近の3場所合計34勝となり「平成最後の大関」の座を確実とした。栃ノ心は7勝8敗で2場所連続負け越しとなり大関陥落となった。重圧から解放された貴景勝の目から涙がこぼれた。

大関豪栄道(32=境川)は、大関高安(29=田子ノ浦)を突き落として12勝3敗。高安は10勝5敗。

1敗で初優勝へ望みをつないでいた前頭4枚目逸ノ城(25=湊)は同2枚目大栄翔(25=追手風)をはたき込んで14勝1敗。大栄翔は7勝8敗。

先場所優勝の関脇玉鷲(34=片男波)は、前頭3枚目の正代に突き落とされ5勝10敗。正代も5勝10敗となった。

人気力士の前頭筆頭遠藤(28=追手風)は、同11枚目明生(23=立浪)を上手出し投げで下し7勝8敗。明生は9勝6敗。

次の本場所は5月場所。5月12日から両国国技館で開催される。