元稀勢の里の荒磯親方、現役顔負け“最強”仕上がり

地元茨城県で行われた巡業で、常陸大宮市の三次市長(右)から花束を受け取った荒磯親方

大相撲で1月の初場所で引退した元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)に向けて、現役力士顔負け? の状態に仕上がっていることを明かした。

14日、招待された地元茨城県の常陸大宮市での巡業で「稽古してますよ」と告白。しかも「状態を上げてます。(横綱の)荷の重さがなくなり、何も考えずに四股やすり足ができるので楽しい。体も張っているし、疲れもない。若い衆と相撲を取っていても『何番でも来いよ』という感じ」と、味わったことないほどの状態と笑顔で説明した。

3月の春場所前と同様、今後は弟弟子の大関高安と稽古を行う予定だ。「大関に指名してもらっているからには、恥をかかないようにしないと」と話すが、高安がこの日まで巡業を休場しているだけに、仕上がりの早さは明白。来場所の横綱、大関陣は現状、本格的な稽古を再開していない。終始笑顔だった精神面の充実も加味すれば、現時点では“最強”かもしれない。