玉鷲、平幕から出直し「金星のチャンス…暴れたい」

春巡業の申し合い稽古にてのど輪で攻める玉鷲(撮影・佐藤礼征)

大相撲の関脇玉鷲(34=片男波)が、のびのび調整で夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)での大暴れを誓った。

27日、横浜アリーナで行われた春巡業に参加。朝稽古の申し合いでは平幕松鳳山らと計7番取って汗を流した。夏場所まで残り約2週間。「だんだんいつもの感覚に戻っている」と仕上がりも順調。横浜アリーナで巡業が行われるのは18年ぶりで、この日は約8000人の観客が集まった。土俵の上には稽古の様子を映す、1面278インチの4面大型ビジョンがつるされ、玉鷲も「すごいよね。もちろん気合入った」と興奮を隠さなかった。

無意識に抱いていた義務感から解放された。連覇を狙った3月の春場所では、初優勝した初場所の勢いを発揮できず、5勝10敗と大きく負け越した。場所前の2月は祝勝会やイベントに引っ張りだこで、周囲から掛けられる期待の声に重圧を感じた。「いつもは(場所を)楽しんでいこうと思っているけど、今思えば先場所は『やらなくちゃ』となっていた」。夏場所では三役から陥落することが濃厚。「先場所を経験できたのはすごく大きいから、気持ちはラク。(平幕なら)金星のチャンスもあるし、暴れたい」と楽しそうに語った。【佐藤礼征】