大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の番付が発表された30日、新入幕の東前頭12枚目志摩ノ海(29=木瀬)が、都内の部屋で会見を行った。
近大から入門して12年夏場所で初土俵を踏み、膝のけがを乗り越えた苦労人。1月の初場所から3月の春場所にかけた、2場所連続の十両優勝で念願の新入幕を勝ち取った。平成元年生まれの29歳は、「(2場所連続優勝は)自信になった。幕内で自分の相撲が通用するか楽しみ。相手が『志摩ノ海と当たって嫌だな』と思うような相撲を取りたい」と、力強く宣言した。
会見に同席した師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「(入門時から)幕内に上がれる子だと思っていたので良かった。自分がやりやすいように、ではなく相手が嫌がるような相撲をする。腰が低い分、頭さえ上げなければ本人も持っていきやすくなる」と、弟子の特長を挙げた。木瀬部屋からの新入幕は、現師匠が部屋を創設してから17年春場所の宇良以来7人目。師匠は「けがをしても投げやりにならずにコツコツとやっていた。下の子ども(弟子)たちもそれを見て頑張ろうと思ったはず」と、同部屋力士の手本としても期待した。
今後の目標として三役を掲げるが、夏場所は「とりあえず勝ち越したい」と足元を見つめた。幕内で母校、明徳義塾高の先輩栃煌山や、近大の先輩宝富士らとの対戦を望む。新元号「令和」では初の新入幕。「思い切って暴れていけたら」と、意気込んだ。