大関復帰へ栃ノ心連勝 持ち味怪力で連日つり出し

栃ノ心(左)は大栄翔をつり出しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇2日目◇13日◇東京・両国国技館

10勝以上での大関復帰を目指す関脇栃ノ心(31=春日野)が連日の“クレーン相撲”で2連勝とした。

低く速い立ち合いが持ち味の大栄翔に負けず、立ち合いでしっかり当たった後、すぐさま左上手でまわしをつかみ、右も差し込んだ。

万全の右四つから、最後は160キロの相手を持ち上げ、つり出した。

初日は198キロの千代大龍を2度つり上げた。この日の朝稽古後には「あと何回つれるかな?」と冗談交じりに話していたが、その“予告通り”の結果に「気持ちいいね。家に帰っておいしくご飯を食べれるよ」とニンマリ。大関復帰を狙う重圧も感じておらず「土俵で毎日緊張はするけど、変な気持ちにはならない。このままいきたいね」。持ち味の怪力が序盤戦から全開だ。