貴ノ富士「自分の相撲を」勝ち越しで十両復帰へ前進

琴鎌谷(奥)を寄り切りで下す貴ノ富士(撮影・加藤諒)

<大相撲夏場所>◇7日目◇18日◇東京・両国国技館

西幕下2枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)が、勝ち越しを決め、十両返り咲きに大きく前進した。

東幕下2枚目の琴鎌谷との全勝対決を力で制し、4連勝。相手は昨年九州場所で勝っており、同じ二所ノ関一門の連合稽古でも胸を合わせてきただけに「イメージはできていたので、相手どうこうではなく、自分の相撲を取ることだけを考えていた」と、集中力の高まりを勝因の1つに挙げていた。「まだ、あと3番あるので、自分の相撲を取りきりたい」と冷静に話した。全勝の勢いを継続させて白星を重ね、2場所ぶりの十両返り咲きを、より確実にさせたい考えだ。