豊山が旭大星を押し出し 春場所の悪夢よぎるも安堵

豊山(右)は押し出しで旭大星を下す(撮影・加藤諒)

<大相撲夏場所>◇8日目◇19日◇両国国技館

東十両5枚目豊山(25=時津風)が旭大星を押し出して、連敗を3で止め、5勝3敗とした。

ホッとひと息だ。「久しぶりなんで、気持ちよかったッス。(前の白星から)3日以上の感覚がありましたからね」。西前頭16枚目だった春場所は3勝1敗だった5日目から11連敗で幕内を陥落。悪夢が再び脳裏をよぎり「どうしよう、このまま行っちゃうのかな。“また来たか”と」と落ち込んでいた。

しかし、持ち味の押し相撲で嫌な流れを断ち切った。再入幕にも接近したい。「迷ったらああいう(3日間のような)相撲になる。2人(部屋の先輩の豊ノ島と正代)が調子よく頑張っているので、自分がさらに火をつけるような相撲を取りたい」と意気込んだ。