貴景勝、再出場は「自分の中で出られると」一問一答

再出場の貴景勝は碧山に敗れ支度部屋で右膝に手をやりながら髪を整える(撮影・小沢裕) 

<大相撲夏場所>◇8日目◇19日◇東京・両国国技館

右膝の負傷で5日目から休場し、4日ぶりの再出場となった新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が、碧山にはたき込みで敗れた。

テーピングを施して臨んだが、十分に四股も踏めない状態で、予測していた変化にも対応できなかった。大関以上では前師匠の元横綱貴乃花が引退した03年初場所以来、16年ぶりの再出場も、かど番回避へ残り7日で5勝と、厳しい状況に追い込まれた。横綱鶴竜と関脇栃ノ心が初黒星を喫し、平幕の朝乃山を含めて1敗が3人となった。

支度部屋での貴景勝の一問一答は以下の通り。

-4日ぶりに本場所の土俵で踏み込んだ感覚は

貴景勝 いつも通りです。

-右膝に痛みはあったか

貴景勝 万全じゃないですか。

-変化は頭にあったか

貴景勝 ありました。自分が弱いからかかっただけ。

-再出場した理由

貴景勝 自分の中で出られると思った。いろんな声をいただいて、もう1場所あるからという声もあったけど、出られるのに出ないのは自分の中でおかしいかなと。幕下以下の時からけがした中で休まずに出たことが今に僕はつながっていると思う。そこでつかんだものはあった。必ずこの経験が何年後かに成長させてくれるかなと思った。

-恐怖心はあったか

貴景勝 ないっすね。

-残り7日間の目標は

貴景勝 全部勝つ。

-自身にとって一番の試練か

貴景勝 そんなことない。(けがで)出られない人もいるし、痛くない人もいないから。「休むのも勇気」ってよく言うけど、休むのは簡単。

-再出場の理由に大関という地位の責任感もあったのか

貴景勝 大関っていうより、自分がこういう相撲人生を見せたいっていう考えを持ってやるだけ。