大鵬の孫・納谷「内容はダメでした」無傷の5連勝

負けなしの5連勝に笑顔を見せる納谷(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇20日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫、西幕下22枚目納谷(19=大嶽)が、埼玉栄高の同級生を下して無傷の5連勝を飾った。5番相撲で西幕下24枚目塚原(19=春日野)を撃破。

押し合いを制して先に引かせると、最後ははたき込んだ。白星を挙げたものの、取組後は「今日は負ける気はしなかったけど相撲内容はダメでした」と、声のトーンを落として話した。埼玉栄高時代は「こう言っていいのか分からないけど自分の方が強かった」だけに、実力差を見せつけたかった。「最初当たって引いてくると思っていた。1発で持って行く(イメージ)。思ったより相手の圧力があった」。

塚原だけでなく、幕下琴手計ら高校の同級生に「やっぱり負けたくない」と刺激にしてきた。2場所連続となる1番相撲からの5連勝。幕下優勝も狙える位置につけている。9日目から休場した、付け人を務める新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)には前日8日目に「全勝しろよ」と声を掛けられた。しかし、貴景勝の兄弟子にあたる幕下貴ノ富士も全勝中。「『貴ノ富士さんがいるから全勝はいいや』と言われました」と、愛が込められた冗談に笑顔を見せた。