貴源治が十両V王手12勝目、双子の兄は幕下優勝

勝利した貴源治(撮影・柴田隆二)

<大相撲夏場所>◇13日目◇24日◇東京・両国国技館

東十両2枚目貴源治(22=千賀ノ浦)が12勝目を挙げ、十両優勝へまた1歩前進した。

西十両9枚目千代の海(26=九重)との顔合わせ。突っ張り合いから相手の右のど輪でのけ反る場面もあったが、「全然嫌じゃなかった。落ちついていた」と貴源治。張り手を数発繰り出して対抗すると、最後は左差しで寄り切った。

191センチ、172キロの恵まれた体格を生かした圧力は十分で「押される気がしない。基本に忠実にやっていければいいかな」と、自信を深めている様子だった。

直前の取組で3敗の琴勇輝が勝利。14日目に琴勇輝が負けるか、貴源治が勝てば無条件で優勝が決まる。

同日に双子の兄、貴ノ富士が幕下優勝を果たした。

「とりあえず優勝して良かった。(自分も)あと2番、これで終わりではないので、名古屋に向けて頑張ります」と、十両優勝よりも来場所を見据えて意気込んだ。