志摩ノ海、新入幕勝ち越し「序盤は硬さがあった」

志摩ノ海(左)は琴恵光を寄り切りで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇13日目◇24日◇東京・両国国技館

東前頭12枚目志摩ノ海(29=木瀬)が新入幕勝ち越しを決めた。西前頭15枚目琴恵光(27=佐渡ケ嶽)を寄り切り。

得意のおっつけで我慢の展開を制した。新入幕の今場所は連敗でスタートしたが、中盤戦から立て直して怒濤(どとう)の4連勝。「差されたら話にならないので良かった。攻めあぐんでも、しっかりおっつければ形は崩れない」と、自信をのぞかせた。

「序盤は自分でも硬さがあった」と反省するが、師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)に「新入幕は負けて当たり前」と声をかけられ、星勘定が気にならなくなった。「落ちついて取れていると思う。慌てることが少なくなってきた」。

三重県出身で7月の名古屋場所はほど近い。勝ち越しを決めたことにより、幕内で迎えることは確実となった。12年夏場所の初土俵から所要42場所で幕内の座をつかんだ29歳は「地元、ご当所なので頑張ります」と、目尻を下げた。