朝乃山両親も感激「いつか優勝すると信じていた」

朝乃山の勝利に喜ぶ父、石橋靖さん(右)と母佳美さん(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇14日目◇25日◇東京・両国国技館

令和最初の本場所で、西前頭8枚目の朝乃山(25=高砂)が初優勝を飾った。昨年初場所の栃ノ心以来となる平幕優勝。富山県出身としては元横綱太刀山以来103年ぶり、三役経験がなく優勝したのは佐田の山(後の横綱)以来、58年ぶりという記録ずくめ。新時代到来を印象づける優勝となった。

朝乃山の両親は国技館で息子の快挙を見届けた。鶴竜が敗れて優勝が決まった瞬間、父靖さん(61)は「力が入った。いつか優勝してくれると信じていた」と熱っぽく話した。富山からJRで両国へ。毎場所、観戦するのは基本的に初日と中日の2日だけだが、千秋楽も観戦する予定で1場所あたりでは過去最高の観戦回数になるという。この日は親戚2人を連れて4人マス席での観戦。母佳美さん(56)は「すごいうれしい。涙が出た」と、感慨深く話した。