朝乃山が殊勲賞と敢闘賞ダブル受賞 三賞通算4度目

優勝を決め、タイを手に笑顔の朝乃山(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は、大相撲夏場所千秋楽の26日、会場の両国国技館内で三賞選考委員会を開き、各賞が決まった。

14日目で初優勝(12勝2敗)を決めた西前頭8枚目の朝乃山(25=高砂)が、殊勲賞と敢闘賞のダブル受賞を果たした。殊勲賞は初で、敢闘賞は3度目の受賞(三賞通算も4度)。

他に敢闘賞は、千秋楽で勝った場合という条件付きだった。新入幕で東前頭12枚目の志摩ノ海(29=木瀬)は宝富士に勝って白星を2ケタ10勝に乗せ、初受賞した。直接対決で勝った方が受賞という東前頭3枚目の玉鷲(34=片男波)と、同4枚目の阿炎(25=錣山)の一番は、阿炎が土俵際逆転の引き落としで勝ち10勝目。2度目の敢闘賞受賞(三賞通算も同じ)となった。優勝した朝乃山、横綱鶴竜、大関高安に勝つなど10勝を挙げていた玉鷲は受賞を逃した。

技能賞も、勝てば受賞の条件付きだった西前頭5枚目の竜電(28=高田川)が、碧山に勝ち2ケタ10勝目をマーク。初の技能賞(三賞通算は2度目)を獲得した。