志摩ノ海敢闘賞、同じ近大朝乃山V「うれしくない」

大相撲夏場所千秋楽 志摩ノ海(右)は押し出しで宝富士を下す(撮影・加藤諒)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

新入幕の東前頭12枚目志摩ノ海(29=木瀬)が敢闘賞を手にした。勝てば受賞が条件だった一番で、近大相撲部の先輩・宝富士を押し出し、10勝目。

「負けても勝ってもいい相撲をと思っていて、先輩にいい相撲が取れました。後半に入って、下からおっつける、じわじわと嫌らしい相撲が自分の持ち味だと再確認できました」。初の三賞については「取りにいって取れるものじゃないし、あまり興味はなかった」と話した。

自分を含め、宝富士、そして朝乃山と近大出身者が活躍した場所となった。ただ「宝富士関は前から活躍していて、自分はくすぶってきて。朝乃山の優勝は正直、うれしくないです。次は俺が、といういい刺激にはなりますけどね」と厳しい表情で話した。