西岩親方「幸せです」トランプ氏の介添え役夢見心地

トランプ米大統領(中央)は西岩親方(左)の力を借りながらうれしそうにアメリカ合衆国大統領杯を手に笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇両国国技館

米国大統領杯授与の際に、トランプ大統領の介添え役としてサポートした、審判委員の西岩親方(43=元関脇若の里)は、夢見心地の様子だった。

役目を言い伝えられたのは「夏場所に入ってから」と言い、大役には「指名されて光栄です」と笑顔で話した。控室で待機していると安倍首相、トランプ大統領と要人が続々と入室するシーンを思い出しながら「驚き、というか感動。感動しました。なかなか、見ることもできないのに、ましてや近づけることなど、ありませんから」と興奮冷めやらぬ様子で話した。

大統領杯授与の予行演習も「大統領と練習しました。そこでは『君が全て持つように』と言われましたが、いざ(本番)となると、大統領が持って、私は手を添えるだけでした」と裏話も明かした。

授与が終わると、トランプ大統領にポンと左肩をたたかれ、ねぎらわれた。「肩をたたかれて幸せです」とも。授与のシーンの映像や記事が世界中に配信されることに「相撲が世界中に広まってくれるといいですね」と目を細めていた。