竜電技能賞、けがで序の口まで落とした苦労報われる

竜電(左)は上手投げで碧山を下す(撮影・加藤諒)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

竜電が新入幕だった昨年初場所以来の三賞となる、技能賞を獲得した。

支度部屋へ引き揚げる際の花道で、NHKの放送で受賞を知り「(三賞の中でも)一番うれしい。そんな技能もないけど」と謙遜しながら、満面の笑み。獲得した賞金200万円のうち、約50万円は電気治療器の購入に充てる。右股関節などのけがで新十両から序ノ口まで番付を落とした経験を持つ苦労人は「15日間けがなく終われたことがうれしい」。