御嶽海2差死守 2大関休場の一門「自分が背負う」

逸ノ城(左)を攻める御嶽海(撮影・河田真司)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ

昨年名古屋場所で初優勝した関脇御嶽海(26=出羽海)が、6勝2敗で折り返した。平幕の逸ノ城とV戦線生き残りをかけて激突。

3度目の立ち合いで、左上手でまわしを引かれたが、粘り強く右はず押しを続けてまわしを切り、幕内最巨漢226キロの巨体を押し出した。

「冷静に(まわしを)しっかり切って、中に入ろうと思った」と取り口を振り返ったが、相撲内容には「自分から攻めていかないとダメです」と納得しなかった。「(前半戦の)内容は悪くないけど、反省して、リセットして、もう1度体を作りたい」とさらに調子を上げていく構えだ。

全勝の両横綱と2差を守った。豪栄道がこの日から休場、栃ノ心に続いて同じ出羽海一門の大関2人が土俵から消えた。「自分が(一門を)背負うつもりでいきたい。場所を盛り上げたい」。三役在位連続15場所目の実力者が、強い自覚を口にした。