勢5勝目「勝ち越したような気分」十両残留濃厚に

大相撲名古屋場所13日目 勢(右)が小手投げで荒鷲に勝利する(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ

三役経験者の西十両8枚目勢(32=伊勢ノ海)が5勝目を挙げ、十両残留を濃厚にした。荒鷲に左を深く差されてまわしを取られる苦しい体勢から、逆転の小手投げを決めた。

「うれしいですね。大事な一番というのはありますからね。勝ち越したような気分です」

負け越しは決まったものの、6連敗から盛り返し、5勝8敗。番付から見て、幕下陥落危機はほぼ脱した。春場所から左膝下に患った蜂窩(ほうか)織炎は良化したとはいえ、両足甲、両アキレスけん炎症とのつき合いは続く。大ファンで親交があるTUBEのボーカル前田亘輝からもらったメールなど、周囲の励ましを力に代えて踏ん張った。