琴ノ若が勝ち越し、同部屋関取衆の教え「楽しもう」

大相撲名古屋場所千秋楽 琴ノ若(左)に押し倒しで敗れる若元春(右)(撮影・森本幸一)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇21日◇ドルフィンズアリーナ

祖父が元横綱琴桜、父が現師匠で元関脇琴ノ若の佐渡ケ嶽親方の西十両14枚目琴ノ若(21=佐渡ケ嶽)が千秋楽に勝ち越しを決めた。

5勝1敗だった西幕下5枚目若元春を“入れ替え戦”で押し倒し、十両残留を確実にして「素直にうれしいです」。取組前は「勝敗より、しっかり、いつも通りにと考えていました」という。

初めて1場所で相撲を15番とった。「考え方1つで勝ち負けが変わってくることを、部屋の関取衆(琴奨菊、琴恵光、琴勇輝)に教えてもらって、後半戦は『楽しもう』と思ってやりました。僕は恵まれています」と振り返った。