豊昇龍、新十両に向け白星発進「足も突きも出た」

明瀬山(手前)を激しく攻める豊昇龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇2日目◇9日◇両国国技館

元横綱朝青龍のおい、東幕下5枚目豊昇龍(20=立浪)が新十両へ、白星スタートを切った。元幕内のベテラン明瀬山を立ち合いから押し込んだ。引かれて、一瞬バランスを崩したが、落ち着いて対応。最後は逆にはたき込んだ。

「落ち着いて、集中して自分の相撲をとることだけ考えました。足も前に出たし、突きも出ました」と満足そう。

自己最高位の西幕下2枚目で臨んだ先場所、3勝4敗と序ノ口デビューから9場所目で初の負け越しを喫した。十両昇進を決めていれば、所要場所数でおじと並ぶスピード新十両だった。

「先場所の悔しさを忘れず、頑張ります」と再び挑む関取の座へ、意欲満々だ。