豊ノ島が連敗「どうしても気にしてしまう」右足裏痛

豊ノ島(右)を上手出し投げで破る東龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇2日目◇9日◇両国国技館

16年初場所以来となる、幕内勝ち越しを目指す西前頭14枚目の豊ノ島(36=時津風)が、連敗を喫した。

史上2位のスロー復帰となる30場所ぶりの再入幕を果たした同15枚目の東龍(32=玉ノ井)と対戦。得意の懐に入れず、頭をつけて互いに差し手を探り合う膠着(こうちゃく)状態から、得意の左が深く入った。だが逆に、東龍に左上手を与えてしまった。攻め手をうかがったが、タイミング良く左から上手出し投げを打たれ土俵にはった。

場所前にアキレス腱(けん)に近い右足裏を痛めたことは、前日の取組後に明かしていた。それでも動きに問題はなかったことで十分に相撲を取れる手応えは感じていたが、どうしても気になってしまうという。「土俵に上がると全く気にならないんだけど、それまではどうしても気にしてしまう。ビビリながら取るのはよくない。この2日間で不安なく取れているのは分かったから、もう少し楽しんで相撲を取らなきゃダメだね」と豊ノ島。不安が頭をよぎることで「ちょっと動きに精彩を欠いているような気がする」(豊ノ島)状況だが、動きからは心配なさそう。あとは気持ちの問題だけだろう。そこはベテランらしく、切り替えながら今場所初白星を目指す。