魁勝「まだ言えない」関取初白星も“快勝”はお預け

木崎海(右)を寄り切りで破る魁勝(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

新十両魁勝(24=浅香山)に初日が出た。木崎海の圧力に耐え、右まわしを頼りに寄り切った。

「いや~、やっとやっと勝てました。全敗したらどうしようと思っていたんで」と関取初白星に破顔一笑だ。おりしも師匠の浅香山親方(元大関魁皇)が土俵下で審判に入っていた。「座った時に気づきました。“そうだ、今日は十両(の審判)やん”って…。緊張しました」。

3連敗を受け、師匠からの助言は「脇が甘いから、締めろ」「もっと思い切り自分の相撲をとれ」だったという。相手の木崎海は当たりが強い。「吹っ飛ばされないように。とりあえず、少しでも中に入れたら、と思って。本当はこっち(左)で(まわしを)とりたかったけど、右が引っ掛かってくれて」と話した。

記念の1勝だ。「“かいしょう”だけに“快勝”ですか?」と振られると、笑顔がさらに崩れた。

「それ、今日はまだ言えません。(幕下)上位の時から言いたかったんですけど。一気に持っていった時に、言わせてもらいます」

十両2勝目こそ、快勝で飾るつもりだ。