4連勝の鶴竜「あんな体になりたい」大野将平と対面

大相撲を観戦に訪れた男子柔道の大野(左)は鶴竜と握手する(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

横綱鶴竜(34=井筒)が逸ノ城を下し、4連勝だ。右四つになるとすかさず体を左に開き、肩透かしで幕内最重量の巨体を転がした。

「どっしり構えられると嫌なんで、とにかく動いて先手先手でね」と満足そう。全勝が貴景勝、隠岐の海と3人になったことには「それは全然(意識しない)。今日が終わったんで、また明日です」と素っ気なかった。

帰り支度を整えて、支度部屋を出ると、リオデジャネイロ五輪の柔道男子73キロ級金メダリストの大野将平(27)が待ち受けており、笑顔で2ショット撮影に応じた。「たまたま時間が空いて応援に来てくれたみたいで、よかったです。またパワーもらいました」。治療を任せる人物が同じという縁で、大野が名古屋場所を観戦に訪れ、部屋でちゃんこをごちそう。逆に8月27日に世界選手権へ応援に出向き、金メダル獲得を見届けた。

ぜい肉の一切ない大野の体格を見て「すごい筋肉でしょ? 相撲辞めたら、あんな体になりたいな~」とうらやましそうに笑い、帰りの車に乗り込んだ。