鶴竜が痛恨の金星献上「早く勝負をつけようと…」

支度部屋で力ない表情の鶴竜(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇5日目◇12日◇東京・両国国技館

横綱鶴竜(34=井筒)に土がついた。右下手投げを打ったが崩せず、逆に左上手でまわしを引かれて、寄り切られ、金星を献上した。

「あそこで投げにいったのが1番良くない。1番ダメです。急いだのかな、早く勝負をつけようと思ってしまったのがまずい。自分が右を差したんだから、左(上手)をとってから寄ればよかった」と、痛恨の取り口を振り返った。

また嘉風引退の感想を求められて「え? いつですか? けががひどかったのかな。どうしちゃったんだろ?」と驚きを隠せなかった。「やなお相撲さんでしたよ。下から下から、引かせようとしてね。向こうが年上だけど、こっちが先に(角界に)入って、先輩なんで。後輩が先に辞めるのは不思議です」と残念がっていた。