栃ノ心2勝目も首ひねり「焦ってんのかわからない」

栃ノ心(右)は友風をはたき込みで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇5日目◇12日◇東京・両国国技館

かど番大関栃ノ心(31=春日野)が2勝目を挙げた。初顔合わせの友風をはたき込んだ。

本人は不満そうだった。「すぐ引くのが癖になってる。稽古でも出るんだよな。まあ勝ったのはうれしいけど、気持ちよく勝ちたいね」。立ち合いも納得いかないようだ。「左で(前まわしを)取りにいくつもりが、右からかち上げてた。立った瞬間“あれ?”と思った。焦ってんのか、怖がってんのか、よくわからない」と首をひねった。

ただ、やはり白星だけに表情は明るい。冗談交じりに「弱いのはつらいね」とこぼし、6日目の玉鷲戦に向けて「明日はライバルだな。十両からのライバル。負けたら、何言われるかわからないから、あいつにだけは負けたくないね」と鼻息が荒かった。