かど番豪栄道1敗で序盤戦終了「体は動いている」

記者の質問に答える豪栄道(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇5日目◇12日◇東京・両国国技館

かど番の大関豪栄道(33=境川)が、序盤5日間を1敗で終えた。

3連敗中の東前頭3枚目大栄翔(25=追手風)を引き落とし。突っ張りを下からあてがい、相手が前傾になったところを見逃さなかった。苦手意識をつくりたくない中で、冷静な対応を見せ「体は動いている」と話した。

大栄翔は埼玉栄高の後輩で、ここ数場所は安定して上位に位置するなど伸び盛りの若手。豪栄道もその実力を認め、この日も右差し狙いだったが「簡単には差せないので距離を考えた」と、相手の突きを警戒して間合いを取った。

この日、元関脇の十両嘉風が引退を決断。「大きくない体で真っ向勝負。相撲を取っていてやりにくかった」と神妙な面持ちで話した。会話をすれば相撲の話が弾んだという。「嘉風関はアマチュア相撲が好きで、その話とかよくしていました。(言葉を贈るなら)お疲れさまでした」。

4勝1敗でかど番脱出へ残り4勝。「その辺はあまり意識せずにできている」と、地に足をつけて中盤戦に臨む。