御嶽海、会心の取り口で1敗守る「いい方向に」

懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる御嶽海(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇6日目◇13日◇東京・両国国技館

関脇御嶽海(26=出羽海)が2日目からの5連勝で1敗を守った。闘志満々だった同学年の平幕北勝富士を中に入れず、左右の突きで体を起こさせ、一気に押し出した。会心の取り口に「まあ、良かったですね」。イメージ通りか、と問われて「そうですね」とうなずいた。

「いい方向に向かっていると思います」と状態、流れが上向いてきたことを肌で感じている。貴景勝-遠藤戦の結果を「どっちが勝ったの?」と報道陣に尋ね、遠藤の勝ちを伝えられると「…ふ~ん」。続いて「隠岐(の海)関は?」と尋ね、ただ1人の全勝キープを教えられると「うわ~、強いね。おじさん、元気だね」。早くも混沌(こんとん)とする優勝争いで、存在感を増してきた。