勢“巨漢対決”制し5勝目「土俵際で踏ん張れた」

魁聖(左)を肩すかしで破る勢(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇7日目◇14日◇東京・両国国技館

西十両12枚目勢(32=伊勢ノ海)が魁聖との“三役経験者の巨漢対決”を制し、5勝2敗とした。

身長194センチの自分より高い195センチの相手。「今日は頭からいこうと決めていた。当たれなくても、相手が大きいんで(まわしを)捕まれたら不利になる」。右の相四つ。先に巨体を抱えるように前に出た。寄り切れず、逆に左上手を許して寄られたが、土俵際で踏ん張って、逆転の肩すかしを決めた。

「最初は攻めきれず、体を起こされて胸を合わしてしまったけど、土俵際で踏ん張れた。やっぱり立ち合いがよければ、その後の2、3、4、5もよくなります」。膝下に蜂窩(ほうか)織炎を患っていた左脚の状態も周囲に違和感を感じさせなくなり、口調も軽やかだった。